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このブログは福田文庫の読書と創作と喫茶と煙草……その他諸々に満ちた仮初の輝かしい毎日を書きなぐったブログであります。一つ、お手柔らかにお願い致します……
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nitijou.jpg 先日、私の奇抜な知り合いの中でも五指に入る頭のおかしい友人であり漫画家になってしまったある友人と、久々に街で会うこととなったのですが、どういう訳だか話は未だに受賞歴すらない私のペンネームにまで飛び火して、結局は「福田文庫」というペンネームに改名することが決定しました。
 という訳で、今日から福田文庫です。よろしくお願い致します……畜生め。
 その友人、ご丁寧に自分のブログに似顔絵まで描いて下さったので、勝手に使うことにしました。悔しいことによく描けています。多分勝手に使ったら駄目だと思うんで怒られるの待ちです

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mi.jpg題名/『密室殺人ゲーム王手飛車取り』
著者名/歌野 晶午
出版社/講談社
個人的評価/45点

内容/
“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。奇妙なニックネームをもつ5人がインターネット上で殺人推理ゲームの出題をしあっている。密室、アリバイ崩し、ダイイングメッセージ、犯人当てなどなど。ただし、ここで語られる殺人はすべて、現実に発生していた。出題者の手で実行ずみなのである…。茫然自失のラストまでページをめくる手がとまらない、歌野本格の粋。
要約/
設定こそ変わっているものの、登場人物やストーリーに著しく魅力がない。
異色の設定も慣れてしまえば、ただの緊迫感に欠けた叙述ミステリに過ぎず、おまけに作者は最終章で作品全体の評価を貶めるラストを用意してしまった。
個別で評価した時に、好みのトリックがあるかないかで本書の評価は分かれる。
skj.jpg題名/『秋期限定栗きんとん事件』(上・下)
著者名/米澤 穂信
出版社/東京創元社
個人的評価/85点

内容/
ぼくは思わず苦笑する。去年の夏休みに別れたというのに、何だかまた、小佐内さんと向き合っているような気がする。ぼくと小佐内さんの間にあるのが、極上の甘いものをのせた皿か、連続放火事件かという違いはあるけれど…ほんの少しずつ、しかし確実にエスカレートしてゆく連続放火事件に対し、ついに小鳩君は本格的に推理を巡らし始める。小鳩君と小佐内さんの再会はいつ―。(下巻より)
要約/
 小鳩君と小山内さんのコンビに対する前作からの期待をも凌駕するほどの事件ではない推理パートと、これまた個人的には若干の不満を残す二人のそれから。
 不満ばかりが先行するが、ミッシングリンクのミステリに対するアンチ的な展開と上巻に挿入された二つの日常派事件はなかなか素晴らしい。
6b824c61.JPG
 夏であり、祭の季節である。
 週末ともなれば、この北の地にも花火の轟音が河川敷から鳴り響く季節がやってきた訳である。個人的には似合いもしない浴衣に袖を通し、明らかに営業届けを出していないオッサンの売り歩く法外な価格設定の缶ビールを呷りながら、花火見物という名目の乳繰り合いに興じる相手もいないので、単に麻痺した交通機関の犠牲となって地下鉄を三本も乗り損ねたに過ぎないのであるが、高校三年の夏の祭の思い出を拙文におこしてみた。例によって半分ノンフィクションのため、面白みという点では非常に心許ないが、ブログという性質を考えた時、元より自己満足の塊のようなものなのだから、時たま晒す拙文がミステリとして完成度が高いか低いかなど、些細な問題に過ぎないと開き直っての更新である。
 半分と言ってみたが、考えてみると八割がたノンフィクションであった。さすがにこの程度の一発ネタを会報に載せるには至らなかったが、高校時代の自分は間違いなく見栄っ張りな上に何かを期待したヒラの生徒会執行部員であった。どれくらい何かを期待していたかと言えば、放課後に一人で屋上に佇み、グラウンドでランニングに悲鳴を上げる運動部員を見下ろしながら見下していたという最低な行動に及んでいた。
 
「せ~んぱい!」
「……お子様はもうとっくに帰宅する時間だぞ?」
「ひど~い! せっかくお迎えに来て上げた後輩に言う台詞ですかぁ?」
「……ふん。迎えなんて、頼んだ覚えはないぞ。本当に早く帰れ。最近は物騒だからな」
「心配してくれるんですね?」
「……社交辞令だよ。誰にでも親切なのが俺の美点だからな」
「だったら家まで一緒に帰りましょうよ? もうすっかり暗いですし」
「……夜道で泣くほどお子様ではないだろう?」
「物騒な夜道をか弱い女の子ひとりで帰らせるつもりですか? 親切なせんぱい?」
「……ふん。帰れば良いんだろ? ほら、行くぞ」
 
 みたいな展開をにわかに期待していた自分が今となっては恐ろしい。大体、後輩なんて苗字さえ知らないのに、迎えに来る訳がない。そんな当たり前のことすらスルーして屋上の扉を用務員さんに施錠され、仕方なく非常階段から帰宅したことが本当にある。大変に気持ち悪い思い出は腐るほどあるが、今回はその中でも割合ソフトなものをチョイスしたつもりであるが、痛々しいことには変わりない。
sa.jpg題名/『念写探偵 加賀美鏡介』
著者名/楠木 誠一郎
出版社/講談社
個人的評価/5点

内容/
  マニアも一目おく老舗カメラ店店主・加賀美鏡介。気に入らない客には商品を売らず、何かにハマると周囲が見えなくなる変人だが、モノに込められた念を写す能力を隠し持つ。その彼に顧客殺害容疑が!?友人の作家やゴスロリ店員と共に真相を追うが、被害者の茶碗から秀吉が念写され、鏡介の興味は千利休ミステリの謎解きへ!あれれ、殺人事件の謎解きはどうした。
要約/
巻末の書籍紹介に痛快推理小説と銘打っているが、これは恐らく「痛々しいほど解決に推理が必要ない小説」の略だろう。でなきゃただの詐欺だ。


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プロフィール
HN:
福田 文庫(フクダ ブンコ)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1984/06/25
職業:
契約社員
趣味:
コーヒー生豆を炒る
自己紹介:
 24歳、独身。人形のゴジラと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
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