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このブログは福田文庫の読書と創作と喫茶と煙草……その他諸々に満ちた仮初の輝かしい毎日を書きなぐったブログであります。一つ、お手柔らかにお願い致します……
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akiramenoyoisoudansha.jpg題名/『あきらめのよい相談者』
著者名/剣持 鷹士
出版社/創元推理文庫
個人的評価/30点

内容/
 開業を夢見る若き弁護士の僕は法律事務所に勤めている。人の数だけドラマがある、ましてや弁護士に持ち込むのだから、というわけでもなかろうが、ともすれば理解に苦しむ依頼にぶつかる。こういう場合に重宝なのが友人のコーキで、彼の端倪すべからざる推理力には高校時代から舌を巻くばかり。あきらめがいいんだか悪いんだか判然としない客のことも、飲みながら話すうちに…!第一回創元推理短編賞受賞。
 
要約/
 法学部卒の作者が弁護士を主人公に描いた、弁護士的日常派ミステリ。
 何よりも主人公の性格が承服しかねる作品。事件も地味で、主人公の性格も見えてこない上に時折覗かせる性格は描写不足なのか悪い。
 推理小説に名探偵のカタルシスを望む方には絶対お勧め出来ない一冊。個人的には本書を敢えて読む理由が何一つ見出せない。
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6b824c61.JPG 最近、何かにつけて大学を舞台とした拙文を書くことが多くなったように思える。
 作品の舞台に似合うもの、少なくともよく選ばれるものそうでないものという分類があると思う。青春ものとうたえばその多くは高校に焦点を当てることが多い。特にこの傾向は漫画やアニメに多いと思える。ライトノベルをこのカテゴリにおさめることに関しては賛否あるだろうが、今はそれを論じるつもりはないので、とりあえずこのカテゴリにおさめる。
 青春といえば、高校。そういった風潮が少なからず世間にはある。年齢的にも、また取り巻く環境も、そう考えるに足るものがるということだろう。だが、少なくとも私にとっての青春時代は大学である。単にデビューが遅かった訳ではない。顔を合わせば小説の話ばかりする人間なんて、大学の文学部にでも行かなければそうそういないのだ。
 そんな訳で今回の拙文は大学を舞台にしたミステリである。大した話ではない上に、ノンフィクションが半分くらい混ざっているので、正直なところ面白いのか良く分からないが、大学のミス研が集まるとこういう話を延々と本当にするもんだなぁということで。
32022265.jpg題名/『謎亭論処 匠千暁の事件簿』
著者名/西澤 保彦
出版社/祥伝社文庫
個人的評価/70点

内容/
 呑むほどに酔うほどに冴える酩酊推理!
 女子高の正門前に車を停め、夜の職員室に戻った辺見祐輔(へんみゆうすけ)は憧(あこが)れの美人教師の不審な挙動を垣間(かいま)見た。その直後、机上の答案用紙が、さらに車までがなくなった。ところが二つとも翌朝までに戻されていた。誰が、何のために? 辺見の親友であり、酒に酔うほど冴(さ)え渡る酩酊(めいてい)探偵・匠千暁(たくみちあき)に相談すると……。続発する奇妙な事件を、屈指の酒量で解く本格推理の快感!

要約/
 タックシリーズが好きならばもう少し評価は高いかもしれない。
 八作品中二作品はミステリとしても素晴らしいが、残りはミステリとして若干の難あり。かと言ってキャラものと割り切るにはファンサービスが不足している。
t1.jpg 講談社文庫から出ている『自選ショート・ミステリー』というアンソロ本がありまして。その中に有栖川先生の「ハードロック・ラバーズ・オンリー」というショートがあるんですが、自分はこれがかなり好きです。
 ショートというくらいですから勿論短い。本来ミステリの醍醐味は短編にありと思っている私でもショートは短すぎると思うことが多々ある。その尺の足りなさが作品のクオリティ低下に直結するということを体現しているのが、本書であるとも思う。正直なところ、本書は有栖川先生の作品と霞先生の二作品くらいしか読むべき作品は掲載されていないと私は思う。他の作家さんの作品はどれも、ショートという作品の縛りに負けており、中には企画がそういうものとはいえよくもまぁ自選したよなというものもあった。
 まぁ、「ハードロック・ラバーズ・オンリー」の素晴らしさはこの次に書くとして、今回は久々に拙い自作ものを晒そうと思い、この前書き。
 単刀直入に言えば、「ハードロック・ラバーズ・オンリー」のオマージュと聞こえよく言いたい。悪く言えば、改悪だろうか。ただ本文の中で書いている大学生活における初期の五月病的状況には、自分の気持ちを乗っけている。本当に嫌な時期があったもんで……
 ただ単に、パクったことを告白しておきたいだけであり、もしこれで「てめー、これただのパクリじゃねーか」という苦情が来たら、すごく嬉しい。それくらいしか価値のないものであるが、あの作品を愛する方が怒鳴り込んでくれる餌にでもなれば、これ以上の価値はないだろうなぁ……と思う。ちなみに写真は、モデルにした母校の図書館の写真です。あの大学です。
51HPL6xIMJL._SS500_.jpg題名/『痙攣的 モンド氏の逆説』

出版社/光文社文庫

著者名/鳥飼 否宇

個人的評価/0点(焚書指定図書)

内容/
 ロックバンド「鉄拳」が神話的存在になったのは、あまりにも衝撃的なデビュー公演のためだった。密室状態のライブハウス。演奏中、メンバー全員が突如姿を消し、ステージ上にはプロデューサーの死体が。メンバーの消失方法と、その後の行方は謎のまま…(「廃墟と青空」)。ロック、現代アート、マッド・サイエンスを舞台に展開される、痙攣的なまでに美しい本格推理。

要約/
 バカミスという、新たなるミステリ解釈を貶める悪書。SFともミステリとも付かぬ内容に、陳腐なトリックと手垢の付いたオチを塗している。本書にとって書き下ろしとは、滑ったコントのネタを改めて説明するのに似て下劣。


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福田 文庫(フクダ ブンコ)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1984/06/25
職業:
契約社員
趣味:
コーヒー生豆を炒る
自己紹介:
 24歳、独身。人形のゴジラと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
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