このブログは福田文庫の読書と創作と喫茶と煙草……その他諸々に満ちた仮初の輝かしい毎日を書きなぐったブログであります。一つ、お手柔らかにお願い致します……
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 題名/『帰天城の謎 ~TRICK 青春版~』 著者名/はやみね かおる 出版社/講談社 個人的評価/15点 内容/ ドラマTRICKとはやみねかおるのコラボ仲間由紀恵と阿部寛の人気ドラマ、TRICKの世界を、はやみねかおるがミステリー小説にした。山田奈緒子と上田次郎は過去に出会って、事件を解決していた!?
要約/単純なノベライズよりはマシと言うレベル。あくまでドラマをそのまま文章におこしたようなノベライズと比べれば小説としての意味合いはあるものの、企画した人間は頼む相手を間違えた。トリックの世界観を表現するにははやみね氏では方向性が違うと思う。とりあえず作者のトリックが好きという言葉を信じての15点。 PR 著者名/早見江堂 出版社/講談社 個人的評価/1点 内容/ 本格トリックを知り尽くした者の結末を見よ本格の巨匠が死んで一年。彼の記念館に集まった関係者たちはその夜に悲惨な死を迎え、館は完全焼失! 謎を解こうと願う遺族の女性に授けられた驚愕の結末とは?
要約/ 誰もが分かっているが敢えて口に出して話そうとは思わないことを、あたかも自分しか気付いていないが如く目の前で得意満面に語られたような腹だしさしかない読後感と、そのためだけに内容の大半に嘘を書き連ねた駄作。書いた意味が分からない。読む意味も分からない。そんな無意味なものをハードカバー一冊分書いた労力に1点を献上。 題名/『御手洗学園高等部実践ミステリ倶楽部亜是流城館の殺人』 著者名/舞阪 洸 出版社/富士見ミステリー文庫 個人的評価/-100点(暫定過去最低得点) 内容/ 「なぁんか足りないよねぇ。高原の美味い空気、食事、ビールに殺人事件まであるってのに」村櫛天由美はつぶやいた。「温泉よ、温泉がたりないのよ!温泉で血の巡りをよくすれば、迷推理が浮かぶはずよ!」すかさず、有栖が叫んだ。伊場薫子は、御手洗高校に入学してきた一年生。ミステリー作家になる夢の実現のため、入部した部活「実践ミステリー倶楽部」は、アヤシイ部員ばかり。「殺人を呼ぶ」女装の麗人、夏比古。各地に別荘を持つお嬢様の有栖。顧問で謎の多い大学院生の天由美。奇妙な面々が、ふたつの密室殺人に挑む!ドタバタ本格ミステリー。
10年前の作品だとしても許し難い暴挙。本書のような作品を出版する限り、ライトノベルにおけるミステリの地位向上は未来永劫無いと断言出来よう悪書。要約/ その絵に描いたような駄目さ加減は、ライトノベルミステリの悪例を広く人々に示すために出版されたのではないかと邪推したくなるほど。 著者名/霞 流一 出版社/講談社 個人的評価/45点 内容/ 天宇受売命を祀る神社で、兎の骨が大量に出土した。二年後、宮司の変死を皮切りに濫発する怪死事件!出入り不可能な二重密室での串刺し、骨を粉々に砕かれ、埋葬されていた死体…。犯人の意図のまったく読めない不可思議犯罪の行方は!?警視庁警部倉吉高史と名探偵駄柄善悟のコンビが事件に挑む本格推理。
本書の見所は「魔送球の密室」と称されている密室トリックのみ。要約/ バカミス作家として名高い霞氏であるが、本書は霞氏のシリーズの中でも人気のない(と思う)駄柄シリーズ二作目ということもあってか、全体的には面白くない。点数は全て密室トリックに捧げる。 ◎ 年末年始は、私のような人間でもそれなりに忙しく、通勤時の読書こそすれども、身内以外が訪れることのないこのブログを更新することがなかなか出来ずに、気が付けばもうすぐ二月である。 いくら訪問者が身内ばかりで、その身内さえ何故だかブログ内でコメントを寄越さずに電話や別件でのメールのオマケとして感想を送ってくるので、表面的には誰も来てないようなこのブログでも、そろそろ更新せにゃならんと思い立ち、最近読んだ一冊をレビューすることに。 今回の作品に関する感想は続きへに書くとして、自分の書いた稚拙で妬みに近いような書評を振り返って読んでいてあることに気付いた。西澤氏の『依存』の点数が高過ぎるのではないかと。 その作品を読んだ当時は80点だと思って点けたのだから、今更わざわざ編集することはないが、先日友人が遊びに来た折にこの作品が話題に上り、読み返したのだが、やっぱりよくよく読んでみるとあんまり面白くない気がしてきた。 自分は書評を書くときには、一応、世間様と余りにもズレのあるものを書いたら恥ずかしいと思いアマゾンのレビューなんかを読むのだが、この『依存』に関しては結構高い評価を獲得していたように思えた。私自身、西澤先生の作品をそんなに読んでいる方ではないし、きっとシリーズをたくさん読んでいけば、この作品の良さが分かってくると思い、80点としたのだが、その後にこのタックシリーズを読み続けたのだが、やっぱり評価はあんまり変わらなかった。シリーズの大半が大学を舞台としている(一部、社会人編もある)ので、そろそろ自分の年齢的にも読むのは厳しいのかなと思うと、何だか寂しい気持ちになる。 そう考えると、今回の『ウサギの乱』の書評はバッチリである。大学生なんて出てこないし、霞氏の作品は一般的にはまだまだ認知度の低いバカミスであるせいもあってか、アマゾンのレビュー自体が少ないので、世間様の意見に左右されずに書けたと思う。
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プロフィール
HN:
福田 文庫(フクダ ブンコ)
年齢:
40
性別:
非公開
誕生日:
1984/06/25
職業:
契約社員
趣味:
コーヒー生豆を炒る
自己紹介:
24歳、独身。人形のゴジラと二人暮し。契約社員で素人作家。どうしてもっと人の心を動かすものを俺は書けないんだろう。いつも悩んでいる……ただの筋少ファン。
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